私がお腹に宿した子どもは、着実に育っていきました。
出産する病院を決め、精神科の通院はしばらくお休みすることを決めてからも
毎日ルーラン4mg(抗精神病薬)を服用することを継続していました。
妊娠初期のお薬の服用にはリスクがあることはよく知っていましたが
結婚するまで長くお世話になったBメンタルクリニックの先生が言っていた
「ルーランを(当時の処方量で)服用しながらの妊娠・出産には問題ありません」
という言葉を信じることにしていました。
そうBメンタルクリニックで言われた正確な時期は記憶していないのですが、少なくとも一日8mg、ルーランを服用していたことは間違いない時期です。
結婚後通院したSクリニックで、8mgから4mgへ減薬できたことは強く記憶していますので。
妊婦健診を受ける日々。
お腹の子どもが大きくなっていくことを実感しながらも、私は出生前診断を受けることを決めました。
お腹の子どもに何らかの異常がないかどうか、分かる方法があるのであれば迷わず試したい。
そう考えました。
夫に話したところ
「あやみが(出生前診断を)したいのなら、したらいいんじゃないか」
と言ってくれました。
妊娠・出産・育児については、いつも最大限に私の考えを尊重してくれる夫です。
「抗精神病薬を飲みながらの妊娠」
という、引け目のようなものはありました。
その引け目に自分として向き合う方法が、出生前診断を受けるという決断でした。
しょうがいがある可能性が高ければおろす、と考えていた訳ではありません。
ただ、しょうがいがある可能性があると分かれば具体的な対策(育児方法等)を早目に打っておきたい。
また、可能性が低いと早く分かるのであれば安心できる。
そう考えての決断でした。
私は様々な出生前診断の中で、血液検査を受けることにして、リスクがあるとされる絨毛検査や羊水検査は後回しにしました。
まずは血液検査。そして、何か問題があれば絨毛検査を受けようと計画しました。
そして血液検査。
結果は夫と一緒に聞きに行きました。
正確な記述ではなく、覚書ではありますが
「何らかのしょうがいを持って産まれてくる可能性は、限りなく低い」
という結果が出ていました。
年齢毎の平均値(ダウン症等のしょうがいを持って生まれる確率の値の平均)も一緒に教わったのですが、
私の値は、同年齢の平均値に比べても極めて低いものでした。
とても嬉しかったことをよく覚えています。
夫は
「このことを知っている人は少ないだろうね…!!!」
と言い、年齢毎の平均値がここまで違うものかということに驚いていました。
私はそのことは知識として知っていましたが、私の値がここまで平均より低く出たことにはさすがに驚きました。
抗精神病薬を飲んでいても、それは現在のところは悪影響を及ぼしていない。
そのことを実感した、出生前診断でした。
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