統合失調症という病名と戦ったこと(2)~病名をめぐって泣いたとき~

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通院しながら、前回の記事のような質問をたびたびしていたところ、Cクリニックの先生にこう言われました。

 

 

 

「そんなに自分が統合失調症じゃないって言いたいのなら、もともと強制入院した病院をもう一度受診するといいよ。セカンドオピニオンで。自分にはその当時のことは分からないし、病名をくつがえすことはその病院しかできないから」

 

 

 

今でもその本当の意思は図りかねます。

 

 

 

診断した病院が、その病名をくつがえす訳がない。

 

と、今なら分かります。

 

もし病名をくつがえしたらその病院は私に訴えられるかもしれないですから、絶対にくつがえす訳がない。

 

と、今振り返って思います。

 

きっと、わざわざ受診に行かせて、やはりくつがえされないという事実に直面させて、私の小さな希望を断ちたかったのだろうなと、思っています。

 

当時はそんなことは思いもしませんでしたが。

 

 

 

私はCクリニックの先生に、私が強制入院した総合病院へ紹介状を書いてもらい、母と共に受診しました。

 

一人で受診するのは怖かったです。

 

 

 

以前の主治医は、退職していたため担当してもらえませんでした。

 

その時に偶然担当された先生が、冷たく私を一瞥しました。

 

 

 

カルテを見ながら、

 

「統合失調症の診断に間違いはありません」

 

と繰り返しました。

 

 

 

私はインターネットで見つけた、このような記事を胸に戦おうと思っていました。

 

統合失調症の診断の基準を、私なりに色々調べてきていました。

 

その中でも私が気になっていた、以下のような記事。

 

(現在見ることができるホームページから引用させて頂きます)

 

 

 

 

(B) 障害の始まり以降の期間の大部分で、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能のレベルが病前に獲得していた水準より著しく低下している(または、小児期や青年期の発症の場合、期待される対人的、学業的、職業的水準にまで達しない)。

 

(C) 障害の持続的な徴候が少なくとも6カ月間存在する。この6カ月の期間には、基準Aを満たす各症状(すなわち、活動期の症状)は少なくとも1カ月(または、治療が成功した場合はより短い期間)存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間を含んでもよい。これらの前駆期または残遺期の期間では、障害の徴候は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められた形(例:奇妙な信念、異常な知覚体験)で表されることがある。

 

 

出典:統合失調症ナビ 治療を知る 問診と診断基準

 

 

 

 

 

当時読むことができたこのような記事を読んだ上で言いたかったことは、私の能力は減っていない、大学生活でも困っていない。学業だって問題なくできるということ。(青年期の発症だったのに。)

 

そして一番言いたかったことは、強制入院する前、私の症状は6か月も持続していない。強く症状が出た時、それは2か月程度だった!ということ。

 

だがら、私は統合失調症ではないのでは??と、訴えました。

 

 

 

 

 

学業だって問題なくできる、といったくだりは、「無視」されました。

 

本当に悲しいほどに無視されました。

 

 

 

6か月続いていない、のくだりについては

 

「入院より一年前に、登校拒否になってメンタルクリニックを受診しているでしょう。それが症状だよ」と冷たく言われました。

 

 

 

「それは心因反応です。そう診断書に書かれました」

 

と訴えても

 

「陰性症状も統合失調症の前兆です」

 

と冷たく言われました。

 

 

 

私の感覚としては、登校拒否になった時の症状は統合失調症とは全く異なるものでした。

 

どちらかというと、鬱病のような感覚だったと思います。

 

 

 

確かに、記事にも「陰性症状のみ」も障害の徴候として書いてあります。

 

 

 

陰性症状というのは、やる気がなくなる、停滞感があるといった類のもののため、言われていることは正しいです。

 

 

 

でも、何よりも私は一生懸命に訴えたのにひたすら冷たくあしらわれたこと、

 

揚げ足をとるようにして私の主張を否定してきたことが悲しくてたまらなくて、その場で泣きくずれました。

 

診察室で泣き、診察が終わり待合室へ出てからもしばらくずっと泣いていました。

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コメント

  1. より:

    初めまして。m(__)m

    突然のコメントを失礼致します。
    むらゴンと言うブログサイトで 最近、ブログを綴り始めた「蔦」と申します。

    私には39歳の統合失調症を患う娘がいます。

    貴女のブログを、まだ 全部読み終えた訳ではありませんが
    (当方、凄くパソコン音痴です。なかなか希望したページに移動できないもどかしさを感じております。また 追い追いと読ませて頂きます。)

    貴女は統合失調症じゃなかったんじゃないか?
    と言う疑問を持ちました。
    ご自身でも 疑問を感じて 何度も医者に尋ねられていますよね。
    医者は頼りないものです。
    私の娘も 見事に二人の医者に誤診されていました。

    もう一度 「統合失調症の症状」について 勉強なさってくださいませんか?

    余計なお節介かも分かりませんが、貴女のブログを読んで
    ほんの片隅で 貴女の病気の正体に疑問を持った者が一人だけ居る

    その事だけ お気にとめていただければ幸いです。

    • 蔦様
      初めまして。管理人のそめやあやみです。
      コメントを頂きましてありがとうございます。
      当ブログを読んで下さり、ありがとうございます。

      >貴女は統合失調症じゃなかったんじゃないか?
      と言う疑問を持ちました。

      おっしゃる通り、誤診の可能性はあると思います。
      私は陰性症状がほとんど出現していないので、可能性は高いかもしれません。
      妊娠してから(10)~ついに、精神科通院も卒業したとき~
      の記事に、誤診について思っていることをまとめています。

      誤診だとしても、それを医師は認めようとしない。転院しても認めてくれない。
      認めなければ自分で受診をやめるという方法もあるでしょうが、それがなかなか思い切れないのです。
      統合失調症を発病するまで(2)
      に書いていますが、強制入院に至ったきっかけは統合失調症の薬を急にやめたことだったからです。
      急にやめたら再発(陽性症状の出現)するかもしれない。(経験済みなので強い恐怖でした。)
      再発だけは絶対にしたくない(統合失調症は再発したら重症化するから)。
      だったら通院はやめられない。たくさん飲んでいる薬は急にやめてはいけない、少しずつ減らさなくてはならない…!
      というジレンマに苦しめられ、結果的に貴重な「時間」を失ってしまいました。

      完治したのか、誤診だったのか分からない。
      結局誤診だったとしても、それが分かるまでに時間がかかりすぎたことへの怒りもあります。

      ブログの改修もなかなか進みませんが、読みやすいブログに改修することや
      思いが伝わる文章を書けるように精進します。

      蔦様のブログもまた読ませて頂きます。