退院して、まず取り組んだことはダイエットでした。
入院生活で、抗精神病薬の影響もあるでしょうし、単純に運動不足なこともあるでしょうし、出された食事は残さず食べていましたし、結構太りました。
自分の人生、何が何だか分からない状態でしたので、とにかく何でもやってみる。
そんな心境でした。
私は近くの公園で走り、食事をあまり摂らず、シンプルに食事量よりも運動量を増やすイメージでダイエットに取り組みました。
私はもともと食べることにあまり執着がない人間で、
お腹が空いている状態にあまり違和感がありません。
物心がついた頃から大体いつも空腹で、お腹が空いていないことの方が珍しかったので慣れているのです。
子どもの頃から、学校の昼食のために母親が持たせてくれるお弁当では全然足りなくて、大体いつもお腹が空いていました。
でもそんなものだと思っていました。
そうではないらしい、お腹がいっぱいにしてもらえる子も世の中にはたくさんいたらしい、ということを
私はその後結婚してから夫に教えられることになるのですが。
話がそれましたが、
退院直後のダイエットは成功しました。
もともと、入院先で気を遣いすぎて残さず食べることにこだわり、運動もしない生活で、しかも太る副作用のあるお薬を飲んでいたのですから太ったのも当然でした。
お薬は通院で同じように処方されていたので、入院していた頃と変わりませんが、
そもそも食べ盛りの子どもさえお腹いっぱいにしなかった親元に帰れば、痩せるのは当然かもしれません。あまりお腹を満たすことに興味もありませんし。
みるみるうちに私は痩せていき、10キロほど痩せて理想体重になりました。< /span>
一か月に2キロほどは痩せたように記憶しています。
私はダイエットと平行して、
高校生の頃に専門の個人指導を受けていたA先生の門を再度たたきました。
統合失調症が最も悪化した時に、私の頭の中で幻聴として現れたA先生です。
とにかく少しずつでも、世の中と接触していかなくては。
そんな風に思っていました。