「時間がない」って言うと嫌われる?

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「時間がない」と言う人がいると、「それは言い訳、時間はみんなに平等」と返す人がいますよね。
「時間は作るもの」や「忙しいのはみんな同じ」も、よく言われる主張だと思います。

 私はこの考えに、違和感があります。

 極端な話ですが、もし今日の食べ物を買えるお金がなかったら、日雇いの仕事で日払いの給料をいただくしかないですよね。もしくは住み込みの仕事。
 借金という選択肢もあるにはありますが、その状況だと返済は難しいですよね。

 日雇いや住み込みの仕事が向いていればいいですが、あまり向いていなくて、とんでもなく疲れてしまったら?
 ぐったりと寝て休むだけで、あっという間に一日が終わってしまいますよね。

 ここまで極端な話でなくても、例えば住宅ローンがある場合。ローンを順調に返済するか、家を売って手放した上に返しきれない借金も残るか、この二択になることが多いと思います。
 そうなると、収入が一定の水準を超えない仕事をあえて選ぶのは、どうしても難しくなりますよね。
 家を失って借金も残るよりは、ローンを返して家を所有する道を目指したくなるのが、自然な心の動きだと思います。
 

 すぐにお金になる、即日で給料がもらえる、一定水準を超える収入など、そういった「切羽詰まった条件」が増えれば増えるほど、仕事の内容を選ぶことが難しくなり、自分の適性に合わない仕事であっても、拒否するのが難しくなってきます。
 
 転職先が決まる前に前職を辞めてしまう、そういった状態に近いかもしれません。

 年がら年中、採用募集をかけている中小企業には、かなりのブラック企業も混じっています。仕事探し中にお金が尽きると、どこでもいいから雇ってくれる会社に入社するしかなくなり、ブラック企業でいじめられることもあります。

 私は、時間というのはお金で買うものだと思っています。お金がなかったら、時間でお金を買うしかないからです。そうやって時間もなくなります。

 子どもの頃に時間があったとすれば、それは両親にお金があって、愛情や義務感によって分け与えられていたからだと思うんですね。(自給自足で食べられる環境なら違いますが)

 一人一人が時間のために使えるお金の量は違います。生きるだけで精一杯の人もいるし、お金があっても時間ではなく住宅を買う人もいます。

 なので私は「時間がない」は言い訳ではなく、実態を反映している言葉だと考えています。
(実際には、通りのいい言い訳として使われるパターンも当然あります。ただ、そうではない場合も想定されている以上に多いと思っています)

 少し視点を変えた質問になりますが、お金と時間のどちらを大事にして、優先したいと思いますか?

「お金より時間が大事」と仰る人のほうが多いのではないかと思いますが、私は「時間よりお金が大事」派です。

 お金があれば仕事を選べるからです。少なくとも、即日で給料をもらう必要はなくなります。

 仕事を選べること、これこそが「お金で時間を買う」ことだと考えています。適性に合った仕事をしていれば余力が残り、プライベートにも時間を使えるからです。

 生活保護があるじゃないかと仰るかたもいるかもしれませんが、両親は元気に生きている(けれど仲違いしている)とか、色んな状況で生活保護が受けられないパターンはあると思います。
(この記事では価値観の話をしているので、福祉についての言及は正確さに欠ける可能性があります)
 

 体力や適応力に自信がある人には、あまり当てはまらないお話になってしまったとも思います。「仕事の疲れがひどいと回復に時間がかかるので、時間がなくなる」というのがメインの主張になるので。
 仕事の適性は、人によって全然違うと感じます。


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