株式投資についてご質問があった
先日の記事に、コメントにてご質問を頂いた。
アメリカに行きたかった一番の理由は、ホワイトサンズ国定公園に行きたかったからだ。
ホワイトサンズは、比喩ではなく本当に真っ白な砂漠だ。
...
Ayami Someya様
はじめまして。
東海地区のガイと申します。
ツィーター♯米国株から
そめやさんの投稿から貴ブログを読ませて頂きました(もっぱら読み専です)。米国株は、初心者です。
現在、社債のほか、米国株はダウ工業30種指定銘柄から選定しています。
そめやさんの株式のピックアップに少し興味をおぼえました。
ブログは軽妙な文体に併せて清冽を感じました。
投資信託のほか、服飾好きです。
どうぞよろしくお願い致します。
長文失礼致しました。
(読者様のコメントをそのまま転載)
ご質問に対し、コメントで簡単にお返事させて頂いていたが、詳細を書いておきたいと思う。
ちなみに、返信はこのように書いた。
ガイ様
コメントを頂きましてありがとうございます。
私のツイッターからブログを読んで頂きましてありがとうございます。私の米国株のピックアップは、
インベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)、
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)、
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、
アルトリア・グループ(MO)、
アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)
以上を組み合わせています。
QQQはナスダックに連動しています。これが中心です。
VYMは高配当のETF、PMとMOは煙草、BUDはお酒です。
また記事でも詳細を書かせて頂きます。そめやあやみ
(コメント欄より転載)
株式投資については、既にいくつか記事を書いてきた。
長く当ブログを読んで下さっている読者様から見ると、株式投資の記事は違和感があると思い、どのような経緯で投資に至ったのか、どんな気持ちで取り組んでいるのかを書いていた。
私が株式を選ぶ基準は
具体的な銘柄は上記のコメントで返信した通りなのだが、
私は信頼できる銘柄を選ぶようにしている。
言い換えると、暴落して値下がりしたら、さらに買い増ししたいと強く思う銘柄ということだ。
将来性に不安を覚える銘柄、暴落したらそのまま倒産してしまうのではないかと感じてしまう銘柄は、実際に暴落したら売りたくなってしまう(だろうと思う)。
興味を失い、値下がりしたまま持っているのが面倒で売りたくなってしまうかもしれない。
この銘柄はずっと持っていたいし、信頼しているから暴落しようが売りたくないし、むしろこのバーゲンセール時に買い増ししたい。
そう思えるような銘柄を選ぶことが大切と思う。
そして私の株式投資のスタンスは、鈴木傾城というアルファブロガーの影響を大きく受けている。そのことはこの記事で詳しく書いた。
株式投資を私が始めた、最初のきっかけは夫の勧めでした。
子どもの教育費を貯めるために、何か新しい口座を開設しようか?
という話になり、
...
個別の銘柄について
QQQ
QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)は、強力で将来性も高い企業が集まるようにして上場しているナスダック市場と連携している、信頼性が高いETF(上場投資信託)だ。
アメリカの株式市場が値上がりした時には、QQQも驚くほどの高値をつける。
アップルやアマゾンなどのハイテク企業も、間接的に保有できる。
ほとんどの時期を高値圏につけており、買うタイミングが難しいが、2018年2月と2018年12月にはかなり値下がりした。
この時に私は多く買っていたので、含み益は多く出ている。
ただ、そういった時期は悲観的なニュースが多くなるため、「とりあえず株式投資は慎重に様子見しよう」「今買うのは落ちたナイフをつかまされることだ、どこまで落ちるのか分からない」と判断する投資家もいると思う。例えば、雑誌でこのような特集が組まれていた。
リンク
2018年3月に発売された週刊エコノミストだ。
一般的によく読まれている雑誌の表紙にに「米国バブル崩壊前夜」と書かれていては、普通の感覚だったら買わないかもしれない。これからどんどん値下がりしていくかもしれないし、それはずっと続いていまうかもしれないと思うかもしれない。
そんな時、私は「信頼しているから買い増ししたい」銘柄への思い入れを強め「アメリカで最強のナスダック市場に連動したETFが価値がなくなるくらいなら、それより先に自分が社会にたたきのめされているだろう」と考え、買い増しをする。
ただ、QQQは多くの含み益(キャピタルゲイン)が見込めるため、配当率は米国株の中では低めだ。
しかし所有している安心感は極めて強い。無価値になってしまう可能性は限りなく低いと感じる。心強い銘柄だ。
VYM
米国株の魅力には、年4回振り込まれる高額の配当も大きい。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、その名の通り、米国株の中でも高配当の銘柄を集めたETFだ。
一般的には、将来の値上がりの可能性が高い株式は配当率は低く設定されることが多いと言われる。そのため、配当率が高い=将来の値上がりが期待できないという判断もあるだろう。
株式投資にはリスクがあり、元本保証がないため、値下がりする可能性を受け入れなくてはならない。
高配当=株式自体の将来性に欠けると見るなら、このような高配当を売りにする銘柄には魅力を感じないという人がいてもおかしくないと思う。
しかし、アメリカの安定感はすごい。
最近は米中貿易戦争が起きているが、交渉がまとまるよりも前にアメリカの株式市場は持ち直す。
日本の株式市場はバブルの時(1989年12月29日の日経平均、3万8915円87銭)を超えられていないが、アメリカはリーマン・ショックほどの世界的金融危機をも乗り越えて、右肩上がりで今も成長を続けている。
VYMは、アメリカの株式から集めている。だから、高配当であっても、値下がり続けたり倒産するリスクにおびえる必要はないと思う。
年4回振り込まれる高額の配当はありがたい。心の支えになってくれる存在だ。
PMとMO
PM(フィリップ・モリス・インターナショナル)とMO(アルトリア・グループ)は、タバコを売る会社だ。
「あやみはさぁ、米国株は何を買ったの?」と夫に聞かれた時に
「QQQと、VYMと、フィリップモリスと…」と話しだしたら
「フィリップモリス?あやみがタバコ?違和感があるなあ」と返された。
私はタバコは一切吸わない。吸ったこともない。
受動喫煙の匂いが好きで、歩き煙草をするサラリーマンの後ろで煙にあやかっていたことはあるが、自分では買ったことすらない。
夫も一切タバコに縁のない人生を送ってきた。
夫が婚活していた時は、タバコを吸わない女性を探していたらしい。
ましてタバコは、どちらかというと嫌われる企業だ。
それをどうして長期保有することにしたのか。
私の素直な気持ちを言うと、「人間の弱さに賭けたい」だ。
束の間の安らぎを求める気持ちを、合理的な成功哲学が駆逐してしまうことはないと感じている。
説明を列挙すると
1, 煙草は消耗品だ。家電や家具のように、一度買って終わりではないから売り上げは安定する
2, 煙草は膨大な研究費がいらない。スマホやアプリのように、いつも進歩を続ける必要がない。むしろ、慣れ親しんだ煙草の味が「変わらない」ことが求められている。変わり続けることは難しい。変わらなくてもいい企業は安心だ。
3, ライバル企業は比較的少ない。また、安定して利益を出し続けている
4, 煙草やお酒のような「束の間の安らぎ」は強力なニーズがある
5, たとえ煙草が嫌われていき、世界的にマリファナ(大麻)にニーズが移ったとしても(アメリカではマリファナ合法化が進んでいる)、PMやMOは対策を既に打っている。日本の煙草会社には打てない手を打てる。
6, 何より高配当。配当率の高さ
といった理由でタバコ企業に惚れこんでいる。
世の中からあまり好かれていないから安値で買える。けれど利益を出し続けていて将来性も安定している。
参考記事:日本人だけが知らない、マリファナ産業(noteのマリファナJPさんによる投稿)(2021年1月22日追記:現在この記事にはアクセスできません。)
BUD
BUD(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)はお酒の会社だ。ビールが有名だ。
上に書いた煙草と似たような話で恐縮だが、私はお酒もほとんど飲まない。ほぼゼロだ。酔う感覚が、好きではない。
けれどこの企業が好きだ。世の中でお酒が、ビールが、どんなに愛されているかは知っている。
BUDが好きな理由は、PMとMOが好きな理由とほぼ同じだ。
夫にはこう言われた。
「ドラッグか」
はい。そうです。
ひねくれた性格を株式投資で活かす
実際のところとして、世の中を斜めに見てひねくれがちな私の性格は株式投資には活きている。
株式投資は安い時に買って高い時に売るのが基本だが、それはあまのじゃくな性格がないとできない。
皆が「もうダメだ、資本主義が崩壊する予兆だ」「もうアメリカの時代は終わりだ」と言っている時に、
「皆と同じにしたら安値で買えることはない」と、アメリカの株式を買う。
これをやっている時の気持ちは、まさに
皆と同じなんて嫌だ!
という反抗的な気持ちだ。
同調圧力を嫌う性格は株式投資にはぴったりだ。
私の株式投資についての考え方は、特に鈴木傾城に強く影響を受けている。
余談だが、鈴木傾城も同調圧力が大嫌いな性格だと思う。
株式投資について勉強を深めていくと、金利や為替など、気になることがたくさん出てきて
「とりあえず慎重に様子見しよう」
となってしまうことも多い。
鈴木傾城は、一番重要で見逃してはいけないことは何か、著書で具体的に分かりやすく書いている。
株式投資で何か悩んだら、いつでも立ち返りたいと思わせてくれる良書で、私にとっては教科書だ。
リンク
(2021年1月22日追記:現在この本は売っていないようです。)
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