先日、お問い合わせフォームからご感想のメールを頂きました。
ご返信はその時にご本人にさせて頂いていましたが
統合失調症の闘病を頑張っていらっしゃる読者さまからのメールだったので、
他の読者さまにも読んで頂きたいと思い、シェアさせて頂きます。
身が引き締まる思いの、真剣なご感想でした
以下、頂いたお問い合わせメールより転載
差出人: みか
題名: とても今つらいです。
メッセージ本文:
わたしにとって、このメッセージは血だらけで呼吸することですら痛みを伴う心の、僅かながらの小さな小さな叫びです。もう誰に話しても誰を頼っても、解決することはないと諦め、なんとか死ぬことだけは今まで必死に生きてきた自分が可哀想で踏みとどまっています。
統合失調症、わたしの場合、心と頭が誰かに常に支配されているという感覚があります。
そめやさんの描く通りもしかするとそれは親なのかもしれないし、元恋人なのかもしれません。
わたしは感情が完全に死んでいるので、人前では笑顔を絶やさず、友達とも遊び楽しく生きる人間を演じています。
ですが、家のなかはゴミ屋敷、ずっと布団から出れず誰のために生を生きてるのかわかりません。
精神科に入院しても、周りの患者の相談役に講じてしまい、医師には事実を言えば傷つけられ、誰にも弱音を吐けずに生きてきました。そめやさんの書く いかりが大切 というもの、これは正論だと思います。
なぜかというと、わたしには怒りという以前正常に働いていた感情が一ミリもないからです。傷つけられても笑って、受け入れてたんたんと日々をこなしています。
病前は世の中に対する怒り人に対する怒り、傷つけた相手への怒りに満ち溢れていました。
それが、自分の芯であったとは、、、今更ながら湧き上がらない感情を俯瞰しては昨日、一年前、五年前となにも変わらない真っ暗な世界を歩いています。
ですが、病気にもう一度向き合ってみようと職場の上司との会話で思い立ち、統合失調症 で検索をしてそめやさんのブログにたどり着きました。
こんなにも私が望む世界を生きている人がいるんだと、目の当たりにしました。
わたしはもう30歳でそんなに若くはありません。
市場価値も高くはありません。
ですが、生き残る方法は、愛する人愛してくれる人に出会うこと。わたしの親は恋愛についても阻害してきていたので、なかば諦めていましたが。
わたし自身、幼い頃、男性により被害にあった経験があり男性を信用できません。正直そめやさんの旦那さんのような人がこの世に存在することに驚きました。心を愛してくれている。
理想の形です。そめやさんのように自分を最後まで見捨てない心は今のわたしには正直ありません。
自暴自棄で、世界に生きながら苦しむことをもって復讐しています。幸せになんてなれないのに。
この生き方でしか、自分を表現できないのです。
これでは、愛してくれる人は見つかりませんね。
復讐についての考え方を少し考え直さなければいけません。
ですが、私はただ、気持ちを理解してほしいだけなのです。つらい心を親にも医師にも解ってほしかった。助けてくれる人がほしかった。
新しい病院を、さがします。
がんばります。
生きます。
読んで下さりありがとうございます。
以下、私がみか様に宛てたご返信
みか様
お問い合わせありがとうございます。
「統合失調症、卒業。」のそめやあやみです。私のブログをお読み頂き、ご感想を伝えて頂き、ありがとうございます。
苦しい人生を生き抜いていらっしゃるのですね。
感情をあえて持たないようにすることは、自己防衛の一つなのかなと思います。そうすることでご自身の心が壊れないように、ご自身を守っていらっしゃるのかなと思います。
私が怒りの感情をはっきりと持てるようになった頃は、この環境なら怒っても心が壊れないと私の心が無意識に判断したのかもしれません。苦しさを表現することで復讐されてきたとのこと。
おそらく、他に現実的な方法が見当たらないほどに追い詰められてしまったのかなと想像します。
ただ、苦しさを分かってもらうために不幸な人生を送るというのは、復讐したい相手に人生をいつまでも支配されてしまうことになるのかなと思います。でも、それほど苦しい状況にあっても、お仕事を続けられて上司と業務以外のお話もされるというのはすごいと思います。
私の場合は仕事がどうにもならなかったので、婚活だけを希望にするしかなかったのですが。
きっとここまで生き抜いてこられた、みかさんの長所がたくさんあるだろうと思います。
他人に支配されて自分のために生きられない感覚がつらいこと、よく分かります。
余裕がない日々と思いますが、少しでもご自身の長所と希望を見つけてつなぎ合わせて、みか様が幸せになるために生きて頂きたいです。統合失調症、卒業。
そめやあやみ
お返事は、これで良かったのだろうか…
返信しながら、どのように書けばみか様に役立てるのか悩んでいました。
苦しい渦中にある人にとって無神経に感じられることを書いてしまっていないか、今でも振り返ります。(お問い合わせを頂いたのは今年の5月です。)
真剣に私のブログを読んでメッセージして下さったことに、あらためて身が引き締まる思いです。
この世の中はとても厳しくて、努力しても報われず、かえってじりじりと苦しい状況に追い込まれるようなことは多くあります。
私は結局のところ「結婚」でそこから抜け出したというのが実情です。
ただ、ひと昔前ならともかく、今は結婚することや、離婚せずに仲良く暮らすこともハードルが上がっていると思います。
私の運が良かったのは間違いないです。ただ、夫には離婚歴があり、婚活でも決して引く手あまたではなく苦労していたことを考えると
「見る目があった」
と言えるかもしれません。多くの婚活ライバル女性達は夫を選ばなかったのです。
人を見る(見抜く)目があっても褒められることはないですが、苦しい状況から抜け出す時には非常に役に立ちます。
人を見る目×出会いの機会を増やす×運の良さ=幸せな結婚
と言えるかもしれません。
私のブログを読んで下さって、心からのメッセージを送ってくださったみか様、本当にありがとうございます。
この記事も読んで下さっていたら幸いです。
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