なぜ、私は統合失調症を卒業できたのか?考えたこと。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私が統合失調症を卒業できた理由は何だったのか。

当ブログで一番よく読まれている記事は

「統合失調症の患者が、妊娠・出産するということ。」です。

具体的にまとめたことというカテゴリー内の記事は、いつもよく読んで頂いています。

それだけ、具体的に私が工夫した事柄に注目して頂いているものと受け取っています。

私がたどってきた道は決して一般的ではありませんし、

すべての統合失調症の患者さんに応用できることではありません。

統合失調症の発症の原因は個人によって異なると思いますし、たどる人生も様々だからです。

私が結婚するまでの間、それほど幸福な人生を歩んできたとは思っていません。

結婚し、妊娠してから完全な断薬を成し遂げた私ですが、その理由を考える際に

独身の頃から「陽性症状の再発が一度もなかった」ということは一つのポイントと考えています。

(統合失調症の陽性症状というのは、幻覚や妄想などの強い症状のことです。

それに対して陰性症状というのは、無気力などの鬱のような症状です。)

「再発だけは避けたい」とずっと意識してきたので、あまり無理をしないような人生を送ってきました。

ただ、無理をしないということは「ここぞの時の頑張り」がきかないということでもあり、

人生の選択肢が狭まったのかもしれません。

結果的に私は愛する夫に巡り合えて幸せになれたのですが、これは「運がよかった」というべきと思います。

統合失調症で強制入院するほどに「堕ちた」私でも、ここまで幸せになれたという事実を語りたいという気持ちはあります。

話が少しそれましたが、「陽性症状が一度も再発しなかった」というだけでは抗精神病薬を完全になくす提案が精神科医からもらえる状況には至らなかったようにも思います。(「妊娠してから(9)~ついにお薬がゼロに。先生からの提案~」記事参照)

今の私、また断薬の提案を精神科医からされた当時の私には

「幸せそうな雰囲気」は漂っていたように思います。

精神を病んだ患者さん達を、病院などでたくさん見かける機会がありましたが

「幸せそうな人」はあまり見かけません。

 精神を病んでいながら幸せそうになるというのは難しいことです。

しかし、それが実現できたら病状が良くなることは明らかと思います。

幸せそうになるには、幸せを感じる機会が日常に数多くあり、その状況がある程度継続することが確信できることが大切です。

継続可能な、幸せを感じる機会を日常に増やす。

また、不幸せに感じる機会をできる限り減らす。

つまり、

「お金をたくさんかけなくて済む、持続可能な楽しい生活を送る」

ということです。

  

持続可能な楽しい生活には

「衣食住」を大切にすることはとても重要と思います。

衣は必要な衣服を購入して、洗濯。

食は必要な食材を購入して、料理。

住は雨風をしのげる住まいに住んで、掃除。

ある程度のお金はかかります。

生活にお金はどうしてもかかります。

ある程度のお金が継続的に手に入る状況も必要です。

統合失調症の患者さんの中には障害年金を受給している方もいらっしゃるでしょうし

親御さんの元で暮らす方もいらっしゃることでしょう。
私は結婚するまで、ずっと経済的には親を頼っていました。仕事をしてもなかなか続けることができずにいましたので、経済的に自立できたことはありません。
(「無職からフリーターへ(1)~過酷な飲食店に勤めて~」記事、「無職からフリーターへ(2)~仕事を転々とした日々~」記事参照)

とにかく、手元にあるいくらかのお金を有効活用する。

無駄に使うのではなく、有効に使うことが大切と思います。

寒さから身を守ってくれる洋服を買い、洗濯して着ると「厳しい世の中に立ち向かう防護服」となってくれます。

お肉・お魚・お野菜を買って、切ってゆでるだけのお鍋にポン酢をかけて食べるだけで、お腹の調子が良くなってストレスが減ります。冬だけでなくどの季節でもお鍋は美味しいです。


ミツカン 業務用かおりの蔵丸搾りゆず 1L

このポン酢をかけたお鍋は毎日食べても飽きないので、ずっとリピートしています。

雨風をしのげる家に住めているのなら、たまに掃除をするだけでも思った以上に開放感を感じて陽の光が目に沁みます。


クイックルワイパー フロア用掃除道具 本体+2種類シートセット

クイックルワイバー(本体)は他社のワイパーより圧倒的に掃除力が優れています。

自由に角度を傾けながら掃除しても床にぴったりくっついて動いてくれるので、

フローリングの掃除がすごく楽になりました。

以前は100円ショップで購入したワイパーを使っていたのですが、全然ストレスが違います。

絨毯の部屋以外は、クイックルワイパーのおかげで大分助かっています。

無駄に使っているお金、というのは人によって違うので難しいと思いますし

「そんなのはない」という方もきっとたくさんいると思いますが。

「これに使っちゃってもったいなかったな…」

と感じることがあるのなら、それを少しずつやめてみるのもいいと思います。

私でいえば、独身時代にちょくちょく買っていたマニキュアはもう買いません。

塗る時間がもったいないですし、マニキュアは夫の好みではないからです。

それから私は他人に利用されることが大嫌いなので

徐々にテレビを見ない生活になりました。

独身の頃、少し見ていましたが段々と減り、今では一年に数える程度しか見ていません。

テレビに自分の時間を奪われて、「他人を鑑賞するだけの存在」にさせられることが嫌いです。
貴重な一度きりの人生、自分と家族のために時間を使いたいのです。

テレビを見ないでいると、自分の価値観や感覚を見つめなおす時間が一日の中に少しはできるので

テレビのCMやチラシや雑誌などで宣伝されているものを

「なんとなく」買うことがなくなり、

本当に欲しい物、必要なものだけを買うようになってきました。

統合失調症を発症した時、自分の心のテリトリーを荒らされているような不快さに耐えられなかった記憶があります。

私は今でも、自分の心のテリトリーを守ることは常に注意し続けています。

応援クリックいつもありがとうございます。励みにして頑張っています。
人気ブログランキングへ