2019年がそろそろ終わりますね。
このブログを始めたのは2017年2月でしたので、もうそろそろ3年になります。
今年もご感想やご質問を頂きました。
ご感想は色々なかたちで頂いています。過去記事にコメントをつけて下さる方もいれば、問合せフォームからメールして頂いたり、
ツイッターにメッセージを送ってくださる方もいます。
その中で、特に読者さまにシェアしたい二つをピックアップしてご紹介します。
コメントを頂き、伝えきれないほどの思いがわいてしまった
このコメントを頂いた時はすごく嬉しかったです。
(以下、コメント欄よりそのまま引用)
クレヌマユキミ より:
クレヌマユキミ様
初めまして。コメントを頂きましてありがとうございます。
管理人のそめやあやみです。
私のブログを読んで頂き、共感して下さり、とても嬉しいです。心を病みながらの育児はつらいですね。
クレヌマユキミ様も娘さんの育児を義務感でこなしていらっしゃるとのこと、仲間がいることを心強く感じます。子育ては実際に親の労力とお金と時間を削って与えて育てるという要素が大半だと感じています。
そういった自己犠牲が苦にならないほど子どもに入れ込める人でないと、子育てはストレスに感じて当然かな、と。
もしくは祖父母が頼れて、育児の雑務や家事を担ってくれる場合は少し違うのかもしれません。私はたまたま相性の合う夫と出会えたので、そこから人生を組み立てることができました。
「こんな人生もあるんだな」と感じてもらえたらな、と思いながらブログを書いています。そめやあやみ
すごく嬉しくてつぶやき。
たまに、ブログにコメントをいただく。長い文章で、心をこめて書いて頂くことがある。過去記事に頂くことが多い。
色々な記事を読みながら、思いをまとめて書いて下さったことがとてもとても嬉しい。コメント欄になる早で返信するのだが、この喜びを伝え切れない。— そめや あやみ@ブログは「統合失調症、卒業。」を更新中 (@AyamiSomeya) October 30, 2019
すごく心のこもったご感想を頂いて、共感もして下さり、嬉しくて仕方なかったのに
コメント欄の返信にはその思いを伝えきれずもどかしい思いをしました。
このコメントを読みながら、読者さまに伝えたい思いがどんどん湧き起こりました。
子どもを愛せない、母性が足りないと感じながら育児に取り組んでいる母親は、
声をあげないだけで一定数いるのだと思います。
どうしても「子どもを愛していません」と言うだけで、どこの支援窓口でも、ネットでも、嫌な顔をされて否定的に対処されることが簡単に想像できるので、わざわざ損したくないから言わない。私は基本的にそう考えて暮らしていますし、そういう考え方も水面下で存在しているのかなと想像しています。
言わないだけで存在しているのに、そういう親はいない前提で世の中は成り立っているので、子育てするだけでストレスなのに、そこに周囲の無理解もストレスに拍車をかける。それは実感しています。
匿名での発信であれば、自分や子どもに不利益があるわけではないので、「こんな親もいます」と発信していくことは可能だし、有意義だと思っています。やはり周囲の理解で日々の子育て難易度は変わってくるので。
夫婦仲がいいということも、決してマイナスではなく子育てにとってもプラスのはずなのですが、どこか冷ややかな目で見られることも多いです。まあ時間や体力は有限なので、夫に割くリソースの分だけ子育てが手抜きになるのも確かです。
けれど長い目で見れば、家族みんなが仲良しなことは悪いことではない。なんですが、やっぱり「もうお母さんなんだからいつまでも自分を女だと思うな」みたいなことを暗に匂わせられる。そうすると、まあ別にそういう発想もありだと思いつつ、そういう考え方の人には一切心を開けなくなる。というのはあります。
価値観は多様だしそれはいいんです。けれど、そうやって少しずつ相談できる人が減っていく。
「一人で抱え込むな、頼って相談して悩みはシェアして」ってよく言われます。決まり文句のように言われています。
でも、少なくとも私は、相談する時は「心を開く感覚」があります。つまり心の傷や、弱さを開示しています。意図に反して、聞き出されるようにして、流れで開示してしまうことが多くあります。
その時に、一番自分の弱いところを見せてしまった時に、更に傷をえぐられても、誰も責任はとってくれません。数日間寝込むことになっても、傷つけてきた人が家事育児を変わってくれるわけではない。
だから頼る人は慎重に慎重を期して選びます。傷つけられるよりは、一人で抱え込む方がはるかにマシです。
こういう人は少数派かもしれない。けれど、「こういう人がいます」と発信することには意味があると思っています。
一方で、「子どもを愛していなくても虐待に至っていないということは、育児ってそんなに大変じゃないんだろう」と思われてしまうのではないか?という不安もあるのです。
そうじゃない。たまたま、色々な巡り合わせで虐待に至っていないけれど、育児は産む前に想像するよりずっと大変だし、虐待は他人事ではなくすぐそばにある。それを避けられるのは複合的な要因で、たまたま運が良かっただけなんだ。
と主張したいという思いも強くあります。
共感して頂けた嬉しさと同時に、このような矛盾する思いも同時に強く湧き起こっていました。
人生は思い通りにはいかないし、綿密に予定したり逆算しても、環境の変化で思ってもみない局面に立たされることが多くあります。その時は自分の持っている資源のようなものをすべて利用して、何とか運よく踏ん張ってとどまる。何もなくても、何かあるのではないかと目を凝らして探す。それが「何とか虐待に至らないための方法」だと思っています。
そして色々な思いが同時に沸き起こったせいで、コメントを頂けてすごく嬉しかったのに、それをコメント欄で表現しきれず、煮え切らないお返事をしてしまったなあと悔いていました。クレヌマユキミ様、心のこもったコメントを本当にありがとうございました。
ツイッターで頂いたダイレクトメール。心を病むご家族を心配されていて
※この問い合わせは、匿名性が高いDMでされたのでご質問の引用はしません。私の回答と、読者の方々に役立つと思う部分のみ抜粋いたします。
(以下、ご質問の要約)
「兄が統合失調症で症状が強いが、治療に向き合おうとせず、病院に行こうとしない。自分が病気だと認めてくれず、バイトもせず、症状はひどくなっている。
家族が崩壊しそうだ。強制入院させた方がいいだろうか。させるしかないだろうか?」
こういった内容のご相談を、ツイッターのメッセージで頂いていました。
(以下、私の返信)
DMありがとうございます。そめやあやみです。 ブログをお読みいただきありがとうございます。
ご相談の件、ご家族皆さまお疲れさまです。精神の病は本人はもちろんですが、家族も本当に苦しいものですよね。
私は医師ではないので、いち個人の意見として聞いて頂きたいのですが、 まずお伝えしたいのは、強制入院させるかどうかを決める権限は、家族にはないはずです。精神科医だけが、その権限を持っているはず。 強制入院の必要性があるのかどうかを医師は診察して診断します。
なので、強制入院させたいとか、させるべきかなどを家族間でお話されてもあまり意味は無く、何とかして精神科の医療に繋げることをご家族は尽力されるべきと思います。
お兄さまは精神科を受診されたことはあるようなので、例えばどうしても本人が行きたくないということであれば、以前に本人が受診した病院に、親御様だけが診察に行き、お兄さまのことを相談されるということは、おそらく可能だと思います。 病院によるかもしれませんが…理解あるところだったらそういうことも可能です。
もしくはお兄さまと比較的コミュニケーションをとれる家族が一緒にカジュアルにメンタルクリニックに連れ立って行くとか、何とかして医療に繋げて欲しいなと思います。 メンタルクリニックであっても、入院施設のある病院の紹介は可能ですから、通いやすい身近なクリニックを見つけるのもアリです。
強制入院に至る基準は分かりにくいです。親御さまが一緒に診察に同行し、お兄さまのことを精神科医に質問して理解を深めるのが一番いいのですが。
それから、もう一つ大事なことですが、強制入院させても、一般的には、大体3ヶ月くらいで退院になると思います。医療費削減の社会問題もあるため、ずっと病院に暮らせるわけではありません。再入院も可能ですが、その度に必要性を考えて判断になるはずです。
私はもともとお兄さまの立場だった人間なのでどうしてもお兄さま寄りの回答になりますが、ご家族一人一人が自分の人生を大切にしてください。お兄さまと離れたいと思うのは当然と思います。苦しい時期ですが、何とか乗り越えていただきたいです。
とにかく、精神科の医療へ。強制入院が必要かどうかは、医師だけが決められることです。
「なんとか一緒に精神科に行き、少しでも早く医療を受けてほしい」という趣旨が伝わり、それを伝えて下さるご返信がありました。
それに対して私のお返事
おっしゃる通りです。
精神科に行きたがらない患者を病院に連れて行くのはすごく大変なことですが、 「病識がない」(自分が心を病んでいるという自覚がない、薬を飲まない等)ということ自体が症状の一つです。
病識がない患者を診ることは、精神科医の仕事なので、家族は何とか受診させることを注力して下さい。
入院は一つの手段でしかないし、それが全てを解決するわけではありませんので。
ご家族皆さまがストレス解消を心がけながら、お兄さまの治療に付き合っていただくのが現実的な対策ではないかと私は思います。
こういったやりとりをして、「モヤモヤしていたがやるべきことが分かった」という趣旨のメッセージを頂きました。
心を病む人の、ご家族からメッセージを頂くことは多いです。
本人はもちろんつらいのですが、ご家族も本当に苦しいのだと思います。
「自分が病気だと自覚していない、認めない(=病識がない)人を診察することは、精神科医の仕事」
ということは意外と世間では知られていないのかもしれません。
病識がないことも、統合失調症の症状に含まれています。
患者本人としてはここは苦しいところかもしれませんが、家族にとっては一つの指針となると思います。なんとかして精神科医に連れていくことは重要です。「どう考えても、どう見ても考え方がおかしい」と家族が思ったのであれば、統合失調症の陽性症状(幻覚や妄想など)が強く出ている可能性が高いので。
私は医師ではないので、最新の情報は無いし、個人的な意見にすぎないのですが、困り果てた家族・当事者というのは、もう疲れ果ててしまって支援の窓口にたどりつかないことは多いと思います。そんな中、藁にも縋る思いで私に問い合わせして下さっていると思うので、伝えられる範囲で私が知っていることを伝えました。
ご家族が心を病んで苦しんでいる読者さまがいたら、何か参考になれれば嬉しいです。
今年頂いたご質問・ご感想の中でも、特に記事としてまとめたかった二つを挙げました。
読者の皆さまが、よいお年を迎えられますようお祈りいたします。
はじめまして、同病で私も育児をしています!
私感じたんですが、娘さんを愛せないそうですが、
いわゆる虐待する親ってのは、目の前で旦那サンとケンカをする心理的虐待、直接子を殴ったり食べ物与えない、学校も行かせない類いとかで
あやみさんは、愛せないと悩んでいても娘さんがまだ小さいから出来ないことには手を貸したり、ご飯も食べさせている、むしろかなりきちんと養育されているように感じましたし
なんせ夫婦仲が、うらやましい位にラブラブだから、両親が互いを一番に愛している、ケンカの怒号が飛び交わない素晴らしい環境で、娘さんは健やかに育つことでしょうし、だから、私はママに愛されてない、なんて思い付かないかと思います。娘さんも幸せ一杯だから。
それに、あやみさんは個人主義なのも、回りがもっと理解してやれば今までも生きやすかったかな?
共感だけを求めてるツラいときに、共感されずに、例えばママなら絶対的に子供を愛して当たり前とか
あまりにも集団に固守した古い考え方、
嫌だなあと思いました。
なんでもかんでも回りと同じじゃないとすぐに変わり者と言われやすい日本て、
個人主義でパートナーが一番なアメリカンとかなり差がありますね!
旦那の悪口が普通で、褒めたとたんにネットでもなぜか、叩かれる
そんな風潮がいつか変わりますように
ちなみに私も母性がない母親と自覚しています(笑)娘いますが、溢れる愛情で育ててはいません、産んでしまった責任だけで、まだ完全な大人になってない娘を事務的にサポートしているだけです。
動物園や旅行も、親ならつれていかなくちゃ、て義理感だけでした。(笑)
いつか娘に私を愛してないの?て聞かれたら、パパが一番なんだよー、ごめんね、あなたは二番目かな?→ライオンハートの歌みたいです(笑)て、言うつもりです。
なんとかまっとうな大人に育てて、自立してくれて娘は娘にとって最愛の夫と結婚してくれたら、親は終わり、旦那と楽しみたいです!
回りにばかり合わせることが人生の大事なことじゃないかも。
あやみさんはあやみさんのやり方で、家族と幸せに暮らしてくださいね。
旦那様と出会うことで
本当の人生がスタートしたのですね!
相性も抜群な素敵なご夫婦です。
私ももっと旦那さんを一番に考えるようにします。
素敵なブログありがとうございます。