このブログを始めて、一年ほどになります。
本文では触れたことがありませんでしたが、
問合せフォームからメッセージを頂くことがあります。
ご感想や応援のメッセージを頂けることもあり、とても嬉しく、励みになっています。
具体的な問合せを頂くことがあり、メッセージで返信して対応させて頂いていました。
当ブログに対するご質問は、読者の皆さまにも役に立つ内容かもしれませんので
今回、やりとりの中から抜粋してシェアさせて頂きます。
(文面は、一般的に読みやすいように編集を加えています。内容は極力同じように再現しています。)
Q そめやさんのルーランというお薬は、ほとんど治ってからのお薬なのでしょうか?子どもが統合失調症で、リスパダールを服用しています。
A リスパダール(リスペリドン)からルーランに変更した時の詳細な経緯はブログで説明していませんでした。
効き方はほぼ同一で、効き目は少し穏やかになるかもしれないという説明を医師から受けました。
それは良くなってきたとも受け取れますが、
どちらかというとアメ リカ発祥のお薬リスパダールと、日本発祥のお薬ルーランという違いがあるという印象です。
ルーランも統合失調症のお薬ということには変わりありません。
統合失調症のお薬は色々な種類がありますので、お薬の変更は珍しいことではありません。
私が初期に服用していたセレネース等のお薬と比較すると、リスパダールもルーランも穏やかな部類に入ります。
Q そめやさんは、リスパダールからルーランに変わってからどのくらいで病状が穏やかになり、副作用があまりなくなってきましたか?
A 私がリスパダールからルーランにお薬を変更したきっかけは、
手が震える副作用に困ったことでした。
ルーランに変更する前は、アキネトンという副作用止めを服用することでずっと対処していたのですが、
アキネトンは妊娠・出産に関してはあまり良くないお薬と判明した
(精神科医に尋ねて調べてもらいました)からです。
その当時はまだ結婚もしておらず、当然妊娠していた訳でもありませんが
私にとって妊娠・出産は強い興味の対象だったために
早くからお薬を選んでおきたかったという個人的な理由で
アキネトンをやめさせてもらいました。
すると、やはり手が震えて困ったので、先生に相談すると
「ルーランに変更するともしかしたら副作用が軽くなるかもしれない」
というお話で、変えることに至りました。
手の震えが良くなったかというと、お薬を変更したことで少しは良くなったかもしれませんが
どちらかというとその頃に仕事を変えたことで
手が震えても困らない状況になった、というのが事実かもしれません。
独身の頃、仕事を転々としていた状況についてはブログに書いています。
(「無職からフリーターへ」カテゴリー参照)
ただ、ルーランの方がリスペリドンに比較すると穏やかなお薬 のようだったので、
それならルーランでいいか、と受け止めた感じです。
Q そめやさんは、働かれていたころクローズだったのですか?だから大変だったのではないでしょうか。オープンで相談されていたとすると、もっと気分的に楽だったのかもしれませんね。
A 私が働いていた頃クローズだったのかというご質問ですが、
クローズという言葉が「他人に自分の病気について告げない」という意味としたら
クローズでした。
私の親 はもちろん病気のことを知っていましたが
友人や仕事で知り合う人には話しませんでした。
自治体にも相談したことは(自立支援の申請等の手続き以外では)ありません。
ただ、クローズだったから苦しかったかというと、そうは思っていません。
病気について不用意に話すことは偏見を受けることにつながりますし、相手に精神的な負担を与えてしまいます。
自治体は基本的に支援の制度について教えてくれるだけです。
一般的に「悩みは話せば楽になる」とされていますが
精神の病に関しては必ずあてはまるとは限りません。
Q 統合失調症なのですが、先日、薬を飲まないでいるとぶり返してしまいました。
A お薬を自己判断で止めることは賛成できません。
私は医師の指導の下で断薬に至っています。
(さまざまなやりとりがあったため、中略)
「焦らずにお薬を飲み続ける。再発を避けることを目指す」のが基本です。
私はずっと精神科医にそう言われ続けてきました。
主治医にご相談されながら、慎重に治療することをお勧めします。
私のブログを読むことで、統合失調症の患者さんが自己判断でお薬を辞めてしまうことについては、初めからとても恐れていたことでした。
ブログでの表現はなかなか難しく、
「焦らずにお薬を飲み続ける。再発を避けることを目指す」
ことが基本で、ずっとそれを目指して過ごしてきた事実はあまり伝わっていないのかもしれません。
心の中に「いつかお薬をゼロにする」という闘志は秘めていたものの
それを表現することは許されない雰囲気が周囲にありましたし、
基本的にはお薬を飲み続けることを受け入れていました。
結果的に「精神科医から断薬の提案をされる」という日を迎えることになったのですが、
(「妊娠してから(9)~ついにお薬がゼロに。先生からの提案~」記事参照)
そこに及ぶまでの長い闘いの日々を忘れたことはありません。
ぶり返してしまった、というご相談があった読者様については
その後医師の指導のもとお薬の変更を経て、前向きに過ごされているというご報告を受けました。
今でも当ブログを見て下さっているか分かりませんが、もしこの記事を目にされていたら
お元気に前向きに過ごされていることを祈っています。
応援クリックをいつもありがとうございます。励みにしています。