【2019/11/14に追記あり】産後、向き合ったこと(8)~寝かしつけをしない育児~

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以前に少しだけ、予告のように触れておきながら、記事にしていなかった内容があります。

「寝かしつけをしない育児」です。(産後、向き合ったこと(6)~これが乗り越える決め手になった~ 記事参照)

 

無理のない育児をするために調べ、実践したことです。

 

母乳育児を早々にやめたことも以前に挙げましたが、母乳育児については色々な考え方が既にあります。

ただ、専業主婦で、母乳が充分に出ているのに完全ミルクで育てるという選択肢は一般的ではないと感じます。

 

「寝かしつけをしない育児」については、私の周囲では実践している人はいません。

 

これは基本的には、フランスの育児方法に学んだことです。

そしてこのことは、流れや成り行きもあって決まっていった「母乳育児を辞めた時」とは違って、
出産前からイメージし、計画していたことでもありました。
私にとって睡眠は重要で、質も量も譲れないということは産む前から分かっていましたし、
そのためにできるだけのことはしようと、出産前から計画していました。

睡眠の質を確保するには、添い寝はNGです。
最愛の夫とも、ダブルベッドではなく、シングル布団を隣に並べて寝ています。新婚の頃からずっとそうです。
一人で、広い布団で寝ないとぐっすり眠れません。
私はそう感じます。夫も同じ考えです。

私は妊娠中からベビーベッドを用意し、寝室に設置しました。

 

寝室には、ベビーベッドと、私の布団と、夫の布団が順番に並ぶようにしました。

「添い寝」と「寝かしつけ」には飛躍があると感じられるかもしれませんが、
小さな子どもを寝かしつけるといえば、抱っこして深く眠ってから布団におろすか、
添い寝して寝かしつけるか、という方法が一般的です。
特に、母乳育児中であれば、
添い寝して「添い乳」という、添い寝しながらそのまま母乳を飲ませるという方法があり、
この方法を自治体の保健師さんは推奨していました。
(ちなみに、子どもが成長してきたら、「絵本を読んで寝かしつけ」等もあります。これも私はやっていません。)

抱っこして深く眠ってから布団におろす方法は、いわゆる「背中スイッチ」に悩まされると言われており
布団におろした途端に目を覚まして泣く。という延々ループに悩まされると言われています。

私は、寝つきがあまり良い方ではないので
「自分が眠れそうなタイミング」があるなら、そこを逃したくないと思いました。
要は、子どもを寝かしつけるのは無理だ。と、産む前から早々と確信していました。
「自分が」眠れそうなタイミングがあるならそこですぐに寝たいし、
添い寝は睡眠の質が悪くなるからしたくない。

寝ることは自分のことだけで精一杯。ということです。

夫にお願いしようとも思いませんでした。
ただでさえ、育児は想定外のことがたくさん起こるだろうし
そのたびに、どうしても頼らざるをえないことは増えていくだろう。
産む前から、お願いすることを計画しようとは思いませんでした。
夫はハードな仕事に従事しているので、睡眠時間を削ってほしくないと考えていました。

実際のところ は、緊急帝王切開となったお産で私はかなり精神的に落ち込んでしまい、
夫には多大にサポートしてもらいました。
生後1か月頃までは、夫が寝かしつけをしてくれていました。抱っこして、寝たらおろすという方法です。
でもその頃は、夜間授乳が頻繁なので二時間くらいで子どもは起きてしまうのですが。
その時間に私が一人でお風呂に入ることが多かったので、実質任せきりでした。

 

娘は、生後3~4ヵ月頃から、夜には一度も起きずに朝までぐっすり眠る子になりました。

 

夜寝かせる時には、暗くしておいた寝室に連れていき、ベビーベッドに寝かせる。

 

いわゆる「寝かしつけ」は一切しません。

 

 

「夜泣きにすぐ対応できた方が楽なんじゃないの?」

 

そう思われるかもしれません。

 

でも私は「できるだけ早く、一人でおとなしく寝る子になってほしい」と切実に願っていました。
そのためには、娘が一人で寝る環境を整えることが近道と考えました。
産まれたばかりの子どもに自室を与えられるほどのスペースはないけれど、柵つきのベビーベッドで寝かせることで、布団に眠る親との間に、一定の距離感は作ることができます。

 

また、抱っこの寝かしつけは、重労働だと思います。

私は子どもが3キロ台の頃から重いと感じましたし、

ずっと抱っこは最低限、移動で必要な時のみです。

 

地域の保健師さんには、脅されたものです。

「将来、抱っこ~!!って言われたらどうするの?子どもは抱っこをせがむよ!」

と。

 

出産から数年経ちましたが、まだそういうことはありません。

むしろ、歩けるようになったら、自分で歩きたいという思いの方が強く感じられました。

椅子に座っている私の膝に乗りたがることはありますが。

 

私が参考にしたフランスで一般的な育児方法では、子どもが0歳の頃から自室を与えます。

そして一人で寝かせます。

 

「(フランス人は)夫婦の時間をとりたいだけ」

「お世話で行き来する方が大変じゃないのか。添い寝の方が楽じゃないか」

という批判の声が日本では多いですが、

 

夫婦の時間をとりたいのを、子どものために我慢すべきという風潮は、違和感を覚えます。

お世話のために行き来するのは、最初は大変ですが(私は隣のベビーベッドでしたが)

一人で寝るように成長してくれることの方が圧倒的に楽と感じます。

添い寝にしてしまえば、何年間も睡眠時間にリラックスなどできません。

ちなみに日本ではベビーベッド利用にも否定的な意見が数多く、添い寝・添い乳・川の字で寝るなどのスタイルが一般的です。

 

「子どもが泣いたらすぐに起きられるように、母親の睡眠は浅くなっている」

と一般的に言われますが、私に限って言えば当てはまりません。

子どもが泣いても私は寝ています。泣いたことに気付きません。

(夫が目覚めることがあるので、知っています。)

 

「母親は睡眠が浅くて当たり前」という考え方には共感できません。

 

母親であっても、深く眠るチャンスを作った方がいいと思います。

 

そのために、子どもに一人で寝てもらう。

 

自室を与えることが無理でも、添い寝はしない。柵のついたベビーベッドに寝かせて、

子どもの寝相が悪くても自分は蹴られない、叩かれないようにする。

 

「寝かしつけをしない育児」は、今のところ成功しています。

 

娘は明るく、ませていてお洒落に興味もあって

「賢くていい子ね」と褒められます。

 

私は「手間やお金をかけてあげたいと思う母性」

はありませんが、

娘は頭がよくて器用で優しくて、いいなあと思います。

 

その長所を無理のない範囲で伸ばしてあげたいと思います。

そんな、無理のない範囲の母性で育児に取り組んでいます。

いつも当ブログを読んで頂き、ありがとうございます。

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【2019年11月14日 追記】

娘は3歳になり、幼稚園に通っている今、寝かしつけが必要になっています。

幼稚園に行くことで言葉が増え、各段に細かい要求ができるようになりました。

夜も「パパと寝る」などと、具体的に要求するようになったため、以前のように寝かしつけ不要な時期は終わりました。

最近は夫に寝かしつけしてもらうことが多いですが、私も時々担当します。

担当している時のつぶやき。

睡眠時間がなかなかとれない、子どもが特に小さい時期に、寝かしつけをしない育児ができて良かったな、と振り返っています。