出産を迎えて(1)~その時のメンタル、感じたこと~

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明けましておめでとうございます。

年末年始は家族で旅行に行き、長くお休みをとらせて頂いていましたが、

ブログの更新を再開します。

今年も当ブログをよろしくお願い致します。

前回記事で、私が統合失調症を卒業するまでの経緯を書くことができました。

今回記事では、その後の出産、そしてその時の精神状態について書きます。

一度書いたことがありますが、

私の出産はかなりの難産でした。

それは統合失調症とは全く関係ないのですが。

出産する病院(産婦人科)にこだわり、育児グッズも買いそろえ、

専業主婦なので時間のやりくりに苦しむこともなく

優しい夫に守られて過ごし、

万全の体制だと思っていました。

それでも、出産は苦しいものでした。

一般的によく言われる

「産んだら我が子のかわいさに痛みを忘れた」

という言葉は、今でも全く理解できません。

「出産の時の痛みは忘れちゃうのよ」

と、産後に話した保健師さんは言いましたが

今でも忘れることはできません。

あの痛み。

断続的に襲ってくる痛み。

耐えきれない痛みが襲った後、しばらく痛みが消えるのです。

しかし、その後すぐにまた同じ痛みが襲ってくる。

消えても、また痛くなる。

陣痛は、まるで拷問のようでした。

また襲ってくるのなら、いっそ痛みは途切れない方がいいのに。

そう思ったほどでした。

この社会に生きていて、なんだか

「子どもは可愛い。何よりも守りたい」

「産めるものならたくさん産みたい。けれど経済的に厳しいから(産めない)」

という類のメッセージ、

つまり

「(自分の)子どもが可愛いことは間違いない」

というメッセージを常に受け取る環境が周囲にあると感じます。

それはもしかしたら多数派なのかもしれませんし、

嘘ではないのでしょう。

でも、私は

少子化を解決したいという社会問題のニーズから

メディアが意図的に選択して発信しているのではないか?

と勘ぐってしまうほどに、

そういった発想が今でも理解できないのです。

子どもを産むことは、本当に苦しいものでした。

陣痛に数日間耐えた後、細菌感染の可能性が否定できないため

医学的な判断で帝王切開となりました。

帝王切開はお腹にメスを入れるので産後の回復が悪く、

同じ日に同じ病院で出産した他の母親たちが元気に歩いている時に

私はベッドから立つだけでお腹の傷が痛んで仕方なく

陣痛だけでなく、産後も痛くて本当に苦しかったです。

それで産まれた子どもが

「可愛くて仕方ない」のであれば

「痛みを忘れる」

のかもしれませんが、

そんなでもなかったのです。

可愛くないか?と言われれば、

まあ、可愛くないことはないかな…

でも、どちらかというとそばにいたくない。

そういう感情が「産後すぐに」沸き起こりました。

昨年はたくさんの応援クリックをありがとうございました。
励みにして今年も更新していきます。
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