恥辱の転院(2)~Bメンタルクリニックとの出会い~

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記事に先立ちまして、3日間にわたり当ブログにアクセスができなかったことをご報告させて頂きます。
このブログのアドレスを変更することに伴い、先週の金曜日から3日間ほどアクセスできない状態が続いておりました。

その期間にアクセスして頂いた読者の皆さまにはご心配をおかけ致しました。

今回の変更で、独自のドメイン(オリジナルのアドレス)を入手することができました。

旧アドレス:http://blog.livedoor.jp/toushitsu_graduate/

から

新アドレス:http://toushitsu-graduate.work/

に変更しました。

 

前回記事で書いた、Bメンタルクリニックには長く通院しました。

Bメンタルクリニックを選んだ決め手は、女医さんに診てもらえることでした。

強制入院でお世話になったM先生は女性で、3分診療をせず熱心に診察していた先生でした。

精神科の診察は3分診療(とても短い診療時間しかとってもらえない診療)が多いように思いますが、私の経験では男性医より女医の先生の方がしっかり時間をとって診てもらえるように思います。

受診後、診療明細書をチェックすると「30分」を境に診療時間を区切り、診療報酬を決めている表現を見つけることができます。

それはつまり、精神科の先生にとって30分以上診察するのでなければ、短ければ短いほどたくさんの患者さんがさばけて収入になるということだと想像します。

ご自身の収入を大切に考えることを責められませんし、精神科の患者はとても多いですから3分診療に違和感はないようにも思えます。

それでも患者の身からすると、丁寧に診てもらいたいと切実に思います。

表情や身だしなみを診ることは精神科の診療では重要視されているようですが、患者の話をほとんど聞いてもらえず「いつも通りの」お薬を出すだけの診療は、患者としては納得がいきません。

強制入院でお世話になったM先生は、「精神科医は割に合わない」とおっしゃっていました。

きっと、3分診療を超えた診療時間はサービス残業だったのではないでしょうか。

そして、理想に燃えてサービス残業を行う先生は、比較的女医先生に多いのではないかと私は感じました。

総合病院では精神科の先生は一人ではありませんので、他の先生の診察も目にします。

明らかに、他の男性の精神科医は3分診療を行っているように見えました。

(どんどん患者さんが呼ばれていくのです。)

(男性の精神科医で、3分診療をしない先生がいらっしゃったらごめんなさい。あくまで私の個人的な体験を基にした個人の考えですのでご了承ください。)

また、相性が悪かったため先生から転院を勧められるに至ったCクリニックの先生も男性医でした。

そんな経緯で、私は女医の先生を希望したのです。(ちなみに私は女性です。)

Bメンタルクリニックの先生は慎重なタイプの先生で、私の減薬したいという希望を踏まえつつ、ゆっくり実施することにこだわっていました。

「原則、一生お薬を飲み続ける」ということを繰り返し私に言い聞かせたのもここの先生でした。

でも同じ女性として

「いつか妊娠・出産したい。お薬の影響はないだろうか?」

「結婚を考える人に出会ったら、どのように、どのタイミングで病気について説明すればいいのか」

という私の質問には真摯に向き合ってくれ、まだ相手もいなかった頃の私を馬鹿にすることもなく、誠実な対応をして頂けました。

ある診察で、飲んでいる抗精神病薬が妊娠・出産に影響がないか、その場で専門書を手に取り確認してもらえました。

その流れで、副作用止めのアキネトン(手が震える副作用を止めるためにずっと服用していました)を止める提案をして下さいました。

妊娠・出産に少しでも悪影響を及ぼす可能性があるお薬をやめていきたい。という私の希望に対し、本当に親身になってくれたことが一番嬉しかったことでした。

しかも、通院当初はまだ私は大学生。

結婚相手が見つかるあてもなかったので、「焦らなくてもいいじゃない」等と一蹴されてもおかしくなかったと思います。

それでも、私の気持ちに寄り添い、私を馬鹿にせずに親身になってくれ、毎回15分程度の診察時間を割いてくれました。

話が長くなったときは、診療明細の区切りであるギリギリ30分未満程度まで話を聞いてくれることもありました。

一般的には、話を聞くのはカウンセリングの役割となっており、精神科医には話を聞くという役割はないようです。

私はカウンセリングを受けたいと先生に希望したこともあります。(Bメンタルクリニックにはカウンセリング担当として臨床心理士も勤務していました。)

ただ、「統合失調症は基本的にはカウンセリングは不適合」とBメンタルクリニックの先生は言いました。

そういった考え方は存在するようで、話せば話すほど混乱する病気だと思われているのでしょう。

カウンセリングは不適合という考え方をはっきりと示しつつも、私の「お薬に関する質問」「病気に関する相談」には親身に向き合ってくれました。

人生相談をしていたわけではありませんので、カウンセリングの替わりにはならなかったですが、私はBメンタルクリニックの先生を信頼していました。

そこで私は副作用止めのアキネトンを止め、リスパダールをルーランに変更し、そのルーランを減らしていきました。

 

また、「結婚を考える人に出会ったら、病気についてどのように説明すればいいのか」
という質問には、
「具体的に結婚の話が出てから、病気について話すといい」
と回答されました。
「持病を隠して結婚してはいけません。必ず話してから結婚しないと、それは離婚の原因になります」とも言っていました。

結局、最愛の夫と出会ったときには違う流れになったのですが。それはまた後日、別の記事で書かせて頂きます。

Bメンタルクリニックには私の通院歴の中で一番長くお世話になりました。
「今までで一番いい先生」と思えたからでした。

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